ラングドック地方の郷土料理であるカスレ。
インゲン豆と豚肉や鴨のコンフィ、ソーセージなどを併せた煮込み料理の一種だが、その歴史は1337年に勃発した百年戦争にまで遡る。
イングランド王国に包囲されたフランス王国の兵士を元気づけ、空腹を満たすために集められた食材で作られたのがカスレの由来とされている。
Castelnaudary カステルノーダリ、Toulouse トゥールーズ、Carcassonne カルカッソンヌを結ぶ地帯をカスレを巡る神話の三角形と呼ぶそう。
今著は20年以上に渡り、伝統的なカスレを作り続けてきたClaude Taffarello クロード・タファレロによるもので、カスレの世界を紹介した1冊だ。
カスレを構成する材料から、カスレの名前の由来となった土鍋のcassole カソールについて、地方ごとのワインとの組み合わせ、Claude Taffarello クロード・タファレロや彼の友人によるレシピなどまさにカスレの神話に迫る内容となっている。
édition: EDITIONS LA MAISON 社
175ページ
フランス語
2019年刊行
サイズ:縦 27.5cm×横 21.5cm×幅 2cm
ISBN: 9782370850133