フランス東部のフランシュ・コンテ地方に位置するジュラ。
ヴァン・ジョーヌやヴァン・ド・パイユの生産地として知っている方も多いのではないだろうか。
今著はジュラ地方にあるChâteau du Mont Joly シャトー・デュ・モン・ジョリーのシェフ、Romuald Fassenet ロムアルド・ファスネの情熱そのものが形になっている。
彼のキャリアとしてはTour d’Argent トゥール・ダルジャンの他、アメリカやドイツのグラン・メゾンで腕を磨き、アルボワにある二ツ星レストラン chez Jeunet シェ・ジュネでNadine et Jean-Paul Jeunet ナディーヌとジャン=ポール・ジュネに師事した。
2004年にはMOFに選ばれ、2007年にChâteau du Mont Joly シャトー・デュ・モン・ジョリーを購入しソムリエールでもある妻と共に心地よい空間を作りだしている。
常に完璧を求め、スパイスなどを過度に使う事を避ける事で素材の味を活かす料理は2009年度のBocuse d’Or ボキューズ・ドールで日本チームを率いた事でも有名だ。
今著の前半部分では手入れの行き届いた可愛らしいホテル、彼の愛する家族とチームが、後半部分ではエレガントで情熱的な料理をみることができる。
彼らのダイニングでは"時が止まる程の幸福を感じられる"とまで言われる理由が分かる1冊だ。
édition: Belvedere 社
176ページ
フランス語
2012年刊行
サイズ:縦 31.5cm×横 24cm×幅 2cm
ISBN:978-2884-19245-3