パリのシンボルの一つとも言えるムーラン・ルージュ。
モンマルトルにある世界最古のキャバレーとして知られているが、この店の歴史に欠かすことのできない人物がロートレックとして知られるHenri de Toulouse-Lautrec アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレックだ。
フランスの伯爵家に生まれた彼。
子供の頃に両足の大腿骨を骨折し脚の成長が止まってしまったロートレックは成人した時の身長は152cmほどだったそう。
身体障害者として差別を受けてきたことから娼婦や踊り子に共感し、彼女達の絵を多く描いたという。その中でムーラン・ルージュのポスターを手掛け、ただのポスターを芸術の域まで昇華させた画家として高く評価されている。
デカダンスな人生を送った彼は多くの女性を愛し、美味しい料理も愛していたそう。
友人であるMaurice Joyant モーリス・ジョイヤンと共に自身でも独創的なレシピを記している。
今著はそんな彼が遺したレシピを再現したものや彼が愛した料理など約80点の料理が掲載されている。
古典的で説得力のある料理とその合間に綴られたロートレックの作品、退廃的で魅惑的な1冊をご覧いただきたい。
édition: CHENE社
252ページ
フランス語
2019年刊行
サイズ:縦 26.5cm×横 20cm×幅 3.5cm
ISBN: 9782812316333