世界で最も有名なスキーリゾート地の一つCourchevel クールシュヴェルの中心地にある1963年創業の老舗ホテル、le Chabichou ル・シャビシュー。
始まりは若い夫婦がローンを組んで購入した僅か9部屋の小さなホテル。
そこから少しずつ増改築を繰り返し、現在は41室の落ち着いた雰囲気のゲストルームにレストラン、プールやスパなどを併設した白木の雰囲気あるホテルになっている。
このホテル高い評価の一端を担っているのが二つ星レストランの存在ではないだろうか。
アルプスのボキューズとまで称されたMichel Rochedy ミシェル・ロシュディは1979年にミシュラン一ツ星を、1984年に二ツ星を獲得し妻とともに55年にも渡ってle Chabichou ル・シャビシューの指揮を執り続けた。
2021年11月14日に85歳でこの世を去ってしまったが、その遺志は現在のシェフStéphane Buron ステファン・ビュロンに見事に受け継がれている。
2004年にMOFに選ばれ、30年以上もMichel Rochedy ミシェル・ロシュディの右腕として活躍した彼の料理は独創的で洗練されており、それでいでどこか寛大なニュアンスが感じられる。
今著では50の素材とそれらを用いた料理が掲載されており、サヴォワ地方のテロワールを活かした本質的なガストノミーを見ることができる。
Courchevel クールシュヴェルを代表するグランメゾン、le Chabichou ル・シャビシューを体現したような1冊だ。
édition: Glenat 社
272ページ
フランス語
2021年刊行
サイズ:縦 32cm×横 24cm×幅 2.5cm
ISBN: 9782344043288