翡翠のような淡い緑から鮮烈な深い緑、太陽の恵みを体全体に享受したオリーブの実。
甘味をもったものから苦み、辛みの調和がとれたものまでそのそれぞれに個性があり、まるでワインのようにテロワールの特徴やヴィンテージによって違った表情を見せてくれる。

この書籍はオリーブのスペシャリストとしても知られるJacques Chibois ジャック・シボワによるものだ。

農業を営んでいた家系に生まれたが料理に興味を持ち、Jean Delaveyne ジャン・ドラベーヌやRoger Vergé ロジェ・ヴェルジェ、Louis Outhier ルイ・ウーティエといった巨匠に師事する。

Michel Guérard ミシェル・ゲラールの元などで働いた後、カンヌにあるレストラン Royal Gray ロイヤル・グレイのシェフを務めた。このレストランはミシュラン二ツ星、ゴー＆ミヨーでは4つのトックを獲得した。

現在はグラースの高台の上にあるホテル・レストラン、La Bastide Saint Antoine ラ・バスティード・サン・タントワーヌでシェフを務めている。

今著ではプロヴァンス、コルシカ島、イタリア、スペイン、ギリシャ、ガリラヤまで様々なオリーブオイルを使ったルセットの他、各国のオリーブに関する文化や知識まで掲載されている。地中海や太陽といったエネルギーと喜びに満ちた1冊だ。

Édition: Flammarion社
160ページ
フランス語
1999年
サイズ:縦 28cm×横 22cm×幅 2cm
ISBN: 978-2-08-202512-8