彼の名前を語るうえで欠かすことのできないワードであるVERDE ヴェルデ、スペイン語で緑を意味する。
昔ながらのマドリードらしさの溢れる地区にその門戸を構えるレストランEl Invernadero エル・インヴェルナデロ。
その名の通り野菜をメインの食材に据えたAlta Cocina Verde アルタ・コシーナ・ヴェルデを10年以上取り組んでいるのがシェフのRodrigo de la Calle ロドリゴ・デ・ラ・カジェだ。
祖父は料理人で両親は農家という家系に生まれ、ホテル学校を卒業したのち野菜研究家であるAantiago Orts サンティアゴ・オルツと共に"Gastrobotanica"ガストロボタニカという新たなコンセプトを創り出した。
過去に忘れ去られてしまった品種から最新の品種の野菜まで、あらゆる野菜の調理法を研究した彼らが辿り着いたのは、健康的なだけでなく風味豊かな美食体験だ。動物性たんぱく質を完全に排除するのではなく、味の相乗効果を生むために僅かに用いるのも美食であることを追求した結果だそう。
この書籍では様々な野菜の解説とそれらを用いたレシピが掲載されている。
そのどれもが野菜という食材の美味しさを最大限に活かした創造的な料理。
Rodrigo de la Calle ロドリゴ・デ・ラ・カジェがその人生をかけて辿り着いたAlta Cocina Verde アルタ・コシーナ・ヴェルデを存分に楽しんでいただきたい。
Édition: Montagud 社
285ページ
スペイン語
2017年刊行
サイズ:縦 26cm×横 19.5cm×幅 3cm
ISBN: 9788408171904